【 投了図・133手目▲2二角 】
投了図での持ち駒
▲豊島ニ冠: 桂
△久保九段: 飛、銀2、歩3
昨日、決着をみました「将棋界の一番長い日」
第77期A級順位戦の最終戦/9回戦・一斉対局のうち
優勝の懸かる大一番「豊島将之ニ冠-久保利明九段」は
上図133手までで、先手・豊島ニ冠が勝利。
9手目▲3三角成。
上図での持ち駒
▲豊島ニ冠: 角
△久保九段: なし
初手から▲2六歩~▲2五歩と飛車先を決めてから
角道を開いた豊島ニ冠に対して、久保王将は飛車を振る前に
おもむろに5筋の歩を突き、先手からの角交換を注文。。
(8手目△5四歩)
すると、豊島ニ冠は3分の少考でその注文を受けて立ち
序盤から角交換を重ねる、乱戦模様の出だしとなりました。。
75手目▲7三歩成。
上図での持ち駒
▲豊島ニ冠: 桂、歩3
△久保九段: 飛、角、歩
3度の角交換の後、ようやく局面が落ち着くと
久保王将は飛車を5筋へと振り、得意の中飛車を投入しますが
中盤の揉み合いから豊島ニ冠は一気呵成に攻勢に転じます。。
すると、面白いように攻め手がつながり
まずは「美濃囲い」を粉砕、さらに後手玉のコビンをこじ開け
豊島ニ冠が形勢を大きく引き寄せました。。
【 投了図・133手目▲2二角 】
投了図での持ち駒
▲豊島ニ冠: 桂
△久保九段: 飛、銀2、歩3
大差の最終盤戦でも豊島ニ冠は一切緩まず。。
厳しく堅実な寄せで後手玉を締め付けて行きます。。
ほとんど打つ手がない中
久保九段は最後まで粘りますが、形作りが精一杯。
上図でついに万策尽き果て、無念の投了を告げました。
終局時間は午前0時24分
この瞬間、8勝1敗で全日程を終了した
豊島ニ冠が見事、名人挑戦権を獲得しました。
ということで、今春の名人戦ではついに
三段リーグ、新人王戦、そしてタイトル争いと
あらゆる過程で常に因縁が付きまとう宿命のライバル
「佐藤天彦名人-豊島将之ニ冠」の番勝負が実現します。。
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今年の将棋界の一番長い日が閉幕。。
羽生九段は有終の白星を飾るも。。
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解説会も盛況に。。
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王将戦/第4局終局直後の感想
王将戦/第4局・一日目の所感
決戦の舞台は18年ぶりの沖縄
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新しいタイトル戦で目指す、次のステージへ
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藤井七段、衝撃の朝日杯2連覇達成!
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秀英対決はともに譲らず。。決着は最終戦へ
Source: 柔らかい手~個人的将棋ブログ
第77期A級順位戦/最終戦「逞しく、豊島ニ冠が名人挑戦権獲得」