【 投了図・108手目△9八金 】
投了図での持ち駒
▲広瀬八段: 飛、銀、桂2、香、歩4
△渡辺王将: 金、歩
昨日決着をみました
大一番、第69期王将戦7番勝負/第6局は
上図108手までで、後手・渡辺王将が勝利。
戦型は「角換わり」
タイトル奪取に王手を掛ける広瀬八段が中盤でリードを奪い
二日目の対局を迎えましたが、しかし、渡辺王将が土壇場で
超一流の勝負術と勝負根性で見事、逆転勝利を飾りました。。
【 終局直後 】
渡辺王将
――お疲れさまでした。渡辺王将から伺います。
一局を振り返って、いかがでしょうか。
作戦負け気味だったので、ちょっと
無理気味かなと思いつつ動いていったんですけど
成算はなかったですね。
――終盤の読み合いで勝機がありましたか。
お昼明けて、基本的には
足りないのかなと思いながらやっていたんですけど
△6九銀(92手目)と反撃したあたりで、もしかしたら
勝機が出てきたような気がしました。
92手目△6九銀。
上図での持ち駒
▲広瀬八段: 金2、桂、歩4
△渡辺王将: 銀
――これでフルセットです。
次局の抱負をお願いします。
次は最後の将棋なので
これまで以上に悔いが残らないように
指せればよいかなと思います。
広瀬八段
――広瀬八段に伺います。
敗因はどのあたりでしょうか。
後手の玉形が不安定かなと思って
指していたんですけど、思ったよりも攻めにくいというか。
そうしているうちに形勢を悲観してしまって
敗因はまだちょっと分からないですけど、反撃されてからは
ちょっとまずいと思います。
――1日目の進行はいかがでしょう。
こちらもしょうがないかなと思っていました。
1日目の午後はもうちょっとよい対応があった気がしたんですけど
分からなかったので。本譜もいい勝負があるかなという進行でした。
――1日目と2日目、どちらに敗因がありましたか。
67手目▲6六同銀(広瀬八段の封じ手)。
上図での持ち駒
▲広瀬八段: 角、桂2、歩3
△渡辺王将: 角、銀2
2日目は間違えているんでしょうけど
難しい変化もたくさんもあったので、仕方ないところです。
84手目△5六角。
上図での持ち駒
▲広瀬八段: 金、桂、歩3
△渡辺王将: 金、銀、桂
*渡辺王将の勝負手。
先手の飛車成を受けずに攻めの形を築き
最終盤戦での逆転勝利へとつなげました。。
――第7局の抱負をお願いします。
おそらく年度最後の対局になると思いますし
フルセットはなかなか経験できることではないので
精一杯、頑張りたいと思います。
□□□
王将戦/第6局・一日目の所感。。
□□□
今泉健司四段特別インタビュー
第2弾公開中!文字数は一気に3倍増量!
率直で熱き言葉の数々をご確認ください☆
Source: 柔らかい手~個人的将棋ブログ
第69期王将戦7番勝負/第6局「終局直後」