第68期王将戦7番勝負/第4局「終局直後」

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第68期王将戦 – 毎日新聞
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【 投了図・96手目△5八馬 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲久保王将: 飛、金2、歩3

△渡辺棋王: 金、銀、歩4

 

昨日、決着をみました

第68期王将戦7番勝負の大一番/第4局は

上図96手までで、後手・渡辺明棋王が勝利。

 

「渡辺棋王、圧巻の4連勝で王将奪取」

 

 

終局時刻は午後5時53分。

今シリーズの流れそのままに、大一番でも完勝を飾った

渡辺棋王が完全無欠の4連勝で見事、王将奪取に成功。

防衛に王手をかける棋王と合わせ二冠復活となりました。

 

 

【 終局直後 】

 

渡辺棋王

 

―― 本局の序盤戦はいかがでしたか。

 

 

 

34手目△3二金。

 

上図での持ち駒

 

▲久保王将: なし

△渡辺棋王: なし

 

「予想していた戦法の一つではありました」

 

 

―― △7三桂(36手目)は

控室では予想されていませんでしたが

予定の作戦だったのですか。

 

 

 

36手目△7三桂。

 

上図での持ち駒

 

▲久保王将: なし

△渡辺棋王: なし

 

「はい。あのあたりまでは予定していました」

 

 

―― 封じ手の局面はどのように見ていましたか。

 

 

 

52手目△6五桂(渡辺棋王の封じ手)。

 

上図での持ち駒

 

▲久保王将: 銀、歩3

△渡辺棋王: 銀、歩

 

「攻め自体はうまくいっていると思っていましたが

その後、本譜のように反撃されますので。1筋と3筋の反撃が

どれぐらいかな、という感じて見ていました」

 

 

―― 2日目の進行についてはいかがでしたか。

 

「▲1五歩(57手目)△同歩▲3五歩の

攻め筋はあまり読んでいなかった手だったので。

 

本譜△5五銀(60手目)は長考になりましたが

自玉が案外危ないので、そこはあまり成算がなかったです」

 

 

 

60手目△5五銀。

 

上図での持ち駒

 

▲久保王将: 銀、歩

△渡辺棋王: 歩4

 

 

―― 終盤は追い上げもあったように思いますが

どこでよくなったと思いましたか。

「(80手目△1三金で)

銀が入って先に詰めろがかかったので

そのあたりはよくなったと思いました」

 

 

 

80手目△1三金。

 

上図での持ち駒

 

▲久保王将: 金、銀、歩2

△渡辺棋王: 金、銀、歩3

 

―― 一4連勝で王将を奪取されました。

 

「挑戦者になってからは

(タイトルを奪取することを)目標にしてましたので

それが達成できたのは大変うれしく思います」

 

―― シリーズ全体を振り返っていかがですか。

 

「中終盤をまずまずうまく指せた気がしますので

それが結果につながったのかなと思います」

 

 

 

 

久保王将

 

―― 三間飛車から右四間に

振り直す展開でしたがこれは予定の作戦でしたか。

 

 

 

25手目▲4八飛。

 

上図での持ち駒

 

▲久保王将: なし

△渡辺棋王: なし

 

「変化としては、想定内の一つではありました」

 

 

―― 1日目の展開はどう見られていましたか。

 

 

 

51手目▲6六角。

(この局面で渡辺棋王が次の手を封じる)

 

上図での持ち駒

 

▲久保王将: 銀、歩3

△渡辺棋王: 銀

 

「評価が難しい局面が続いていたので

先に進まないとわからない局面が多かった気がします」

 

 

―― 今日の午前中の流れはいかがでしたか。

 

「1筋と3筋の反撃がどれほどの

効果があるのか先に進まないとわからなかったので

なんとも言えないなと思いながらやっていました」

 

 

 

59手目▲3五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲久保王将: 銀、歩

△渡辺棋王: 銀、歩4

 

 

―― 終盤は追い上げたようにも見えましたが

いかがでしたか。

 

「組み合わせがいろいろあるので、一つぐらい何かこちらに

いい変化があるのではないかと、考えていたのですが……。

いろいろと読んでみると、全部こちらにうまくいかない変化で

いい組み合わせがなかったように思います」

 

 

―― 形勢が思わしくないと

判断されたのはどのあたりでしたか。

「▲1三銀(77手目)に△2二金と寄る変化が出てきて。

(持ち駒の)金を温存されてしまう変化にどうしてもなってしまうので

それで苦しくなったと思いました」

 

 

 

77手目▲1三銀。

 

上図での持ち駒

 

▲久保王将: 銀、歩2

△渡辺棋王: 金、歩3

 

―― 一局を振り返っていかがでしたか。

 

「変化自体は何十年も前からあるもので

その時のことを思い出しながらやっていたんですが。

ちょっと精査してみないと、先手番で使える戦法なのかどうかは

わかりませんが、自分のやりたい将棋を指せたとは思います」

 

―― 今シリーズを振り返っていかがでしたか。

 

「全体的にチャンスの少ない

将棋が多かったように思いますので

今後の課題にしていきたいと思います」

 

―― 今後の抱負をお願いいたします。

 

「これまでも

順風満帆の棋士人生ではありませんでしたので。

また1から階段を登って、しっかり研究をして、この場所に

戻れるように頑張りたいと思います」

 

 

 

 

王将戦/第4局の棋譜中継はこちら

 

 

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王将戦/第4局・一日目の所感

 

大一番も振り飛車悩ましく。。

 

 

決戦の舞台は18年ぶりの沖縄

 

王将戦/第4局開幕前夜

 

 

 

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Source: 柔らかい手~個人的将棋ブログ
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