【 投了図・109手目▲6二馬 】
投了図での持ち駒
▲菅井八段: 金、歩6
△斎藤八段: 銀2、桂、香、歩
前期優勝者及びタイトルホルダーに
賞金ランキング上位者を加えた計12名のトップ棋士が
全国各地を回りながら公開対局を行い優勝を目指す
歴史と伝統JT杯を誇る将棋日本シリーズ。
7月1日に開幕を迎えました
今期の第44回大会は、先週の土曜日(8日)に岡山にて
「斎藤慎太郎八段-菅井竜也八段」の1回戦が行われました。
最先端の将棋で現代将棋界をけん引する
居飛車党、振り飛車党をそれぞれ代表する両者の対戦は
大激戦の末に、上図109手までで先手・菅井八段が勝利。
地元・岡山で存在感を示し、2回戦進出を果たしました。
31手目▲6五歩。
上図での持ち駒
▲菅井八段: 歩
△斎藤八段: なし
菅井八段は先手で得意の「ゴキゲン中飛車」を投入。
斎藤八段はもちろん居飛車で迎え撃ち、戦型は「対抗形」に。。
振り飛車の相棒である「美濃囲い」に玉を収めた菅井八段は
上図の局面で、軽快に仕掛けを開始しました。。
68手目△4二香。
上図での持ち駒
▲菅井八段: 銀、歩3
△斎藤八段: 角、香、歩
そのままダイナミックに大駒を捌いてから
一気に攻勢を強め、後手陣へと襲い掛かる菅井八段に対し
斎藤八段は粘り強い指し回しで反撃のチャンスを待ちますが。。
【 投了図・109手目▲6二馬 】
投了図での持ち駒
▲菅井八段: 金、歩6
△斎藤八段: 銀2、桂、香、歩
4筋を起点にした激しい攻防戦を制したのは菅井八段でした。
後手の猛攻を見極め怒涛の寄せに入ると、上図の局面をみて
斎藤八段は万策尽き果て、無念の投了を告げました。。
終局時刻は午後5時22分。
地元で凱歌を上げた菅井八段が爽やかに
1回戦を突破しました。。

Source: 柔らかい手~個人的将棋ブログ
第44回JT杯将棋日本シリーズ/1回戦「地元で凱歌、菅井八段が2回戦進出」