初防衛を目指す藤井聡太王将に
通算100期目のタイトル獲得を狙う羽生善治九段が挑戦する
夢の顔合わせが実現した第72期ALSOK杯王将戦7番勝負。
ここまで3局を消化し、藤井王将が2勝1敗とリード。
番勝負の折り返しとなる両者にとっての正念場、注目の第4局が
昨日より、東京都立川市「SORANO HOTEL」にて開幕。。
第4局の先手は羽生九段。
定跡手順の進行で戦型が「角換わり相腰掛銀」となると
仕掛けを巡る駆け引きの末に藤井王将が駒をぶつけた、次の瞬間
羽生九段は強く反発、一切の迷いなく攻撃のアクセルを踏み込みます。
一気に寄せに入ろうかという先手の猛攻を前にして
藤井王将は2時間24分にも及ぶ大長考に沈み、そのまま「封じ手」に。。
65手目の局面で一日目は終了となり本日決着の二日目を迎えました。。
「封じ手」で予想された銀ではなく、玉で飛び込んできた桂馬を払った
藤井王将は手持ちの角を自陣に投入し、専守防衛の構えをみせますが
羽生九段は全くお構いなしに、角との交換で飛車を敵陣へ突進させると
手にした角をすかさず投入し、問答無用の寄せに入ります。。
後はもう、あらかじめ決まっている手順を踏襲するように
羽生九段の一方的なペースで進行、反撃も文字通りの形作りに留まった
藤井王将は為す術なく、107手目の局面で無念の投了を告げました。
終局時刻は午後4時3分。
第2局に続く超高精度の研究将棋で圧勝を飾った
羽生九段が番勝負を2勝2敗の振り出しに戻しました。。

Source: 柔らかい手~個人的将棋ブログ
第72期ALSOK杯王将戦7番勝負/第4局「羽生九段圧勝、番勝負は2勝2敗の振り出しに」