第72期ALSOK杯王将戦7番勝負/第4局・一日目「羽生九段強襲、藤井王将長考の封じ手」

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初防衛を目指す藤井聡太王将に

通算100期目のタイトル獲得を狙う羽生善治九段が挑戦する

夢の顔合わせが実現した第72期ALSOK杯王将戦7番勝負。

 

ここまで3局を消化し、藤井王将が2勝1敗とリード。

番勝負も折り返しとなる正念場にして注目の第4局が本日より

東京都立川市「SORANO HOTEL」にて開幕の時を迎えました。

 

王将戦/第4局・開始直前&直後

 

 

 

【 開始直後 】

 

本局の先手は羽生九段。

互いに飛車先の歩を決め合う出だしから、いざ

「角換わり」を目指す定跡手順へと進行。。

 

銀を8筋に開いて構え

後手からの角交換を注文した羽生九段に対し

藤井王将は注文を受けて立ち、ズバリと角交換を敢行。。

手損のない「ノーマル角換わり」となりました。

 

(10手目の局面)

 

【 角換わり相腰掛銀からパスの応酬。。からの 】

 

角交換成立後、両者は息を合わせて自陣の駒組みを進め

両サイドの端歩を突き合ってから、まずは先手の羽生九段が

主流の「▲6八玉+4八金+2九飛」型を完成させます。。

 

続けて藤井王将も、先手と対称を為す

「△4二玉+6二金+8一飛」型に自陣の駒を組み上げます。。

 

陣形が整ったところで

両者は銀を5筋の戦場に繰り出し、第4局の戦型は

おなじみの「角換わり相腰掛銀」となりました。。

 

(36手目の局面)

 

戦型も決まり、開戦への機運が高まる中

先手は手堅く玉の「入城」を果たし、後手はその間

パスをしながら陣形を保つのが、よくみる進行ですが

本局は先手、後手ともにパスを繰り返し、盤上は硬直。。

 

一手ごとに「千日手」の可能性が高まりましたが

局面を打開したのは、後手の藤井王将からでした。。

意を決して、6筋の歩を突き合わせます。。

 

(50手目の局面)

 

がしかし、この突き出しを待っていたとばかりに

羽生九段は右の桂馬を戦場へと跳ね上げ、すかさず反発。。

膠着模様から一転、そのまま開戦となりました。。

 

6筋で銀・桂交換を成立させた羽生九段が

握った手番で後手の金の頭上を歩で叩いた、57手目の局面で

激しかった午前の対局は終了となり、お昼休憩に突入します。。

 

【 お昼のメニュー 】

 

羽生九段

 

信玄どりもも肉の炭火焼きと

伊藤養鶏場たまごころのふわとろ親子丼

 

藤井王将

 

立川産ブランドポーク柔豚のフィレ肉と

こだわりパン粉のカツ丼

 

【 羽生九段、猛攻 】

 

午後の対局開始となると、羽生九段が一気の猛攻へ。。

6筋を起点に桂馬と角を連続投入して攻撃態勢に入ると

一気呵成の王手で桂馬を敵陣へ飛び込ませます。。

 

鬼気迫る先手の攻めを前に、藤井王将は手を止め長考。。

考慮時間が2時間24分経過したところで、終了時刻となる

午後6時を迎え、そのまま次の手を封じて一日目は終了。。

65手目の局面で二日目へと指し掛けになりました。。

 

「封じ手」までの流れをみると

攻めている分だけ羽生九段良さ気に感じますが。。果たして

明日は決着の二日目、開始直後から緊張が高まります。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Source: 柔らかい手~個人的将棋ブログ
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