本日の将棋界では
「鬼の棲みか」B級1組順位戦に神童・藤井聡太二冠が登場。
大阪の関西将棋会館にて、久保利明九段との4回戦に臨みます。。
2手目△3四歩。
上図での持ち駒
▲藤井二冠: なし
△久保九段: なし
本局の先手は藤井二冠。
その初手は飛車先を突く▲2六歩から。。
対します、久保九段は2手目に角道を開く
△3四歩と返し、対局はスタート。。
続く3手目に
藤井二冠も▲7六歩と角道を開くと。。
4手目△4二飛。
上図での持ち駒
▲藤井二冠: なし
△久保九段: なし
久保九段はノータイムで
飛車に手をかけ4筋へと振り、角道オープン型の
「四間飛車」を投入しました。。
9手目▲2五歩。
上図での持ち駒
▲藤井二冠: なし
△久保九段: なし
戦型が期待通りの「対抗形」となると
両者は息を合わせて居玉を解除し、玉の囲いを目指しますが
藤井二冠は慌てず騒がず、9筋の端歩を突くと(7手目▲9六歩)
久保九段が受けたのをみて、飛車先の歩を突き越しました。。
14手目△3三角。
上図での持ち駒
▲藤井二冠: なし
△久保九段: なし
一方の久保九段は一直線に玉を8筋まで寄せてると
藤井二冠の▲4八銀(13手目)をみて、角を一段繰り上げ
先手からの角交換を注文しました。。
この手をみて
藤井二冠は18分の考慮の後。。
15手目△3三同角。
上図での持ち駒
▲藤井二冠: 角
△久保九段: なし
注文を受けて立ち、角交換を敢行。。
駒組みの負担になりがちな角を手持ちとしました。。
23手目▲4六銀。
上図での持ち駒
▲藤井二冠: なし
△久保九段: 角
角交換成立後
飛び込んできた先手の角を桂馬で払った久保九段は
この戦型の一つの形でもある、飛車を2筋へ振り直し
「向かい飛車」に構えてから駒組みを進めます。。
一方、手にした角を7七の地点へ再投入し
敵陣を睨む拠点に据えた藤井二冠が銀を4筋へ繰り出した
上図の局面で午前の対局は終了、お昼休憩突入となりました。。
【 お昼のオーダー 】
藤井二冠: 肉なん定食(うどん)
久保九段: 一口ヘレカツ
28手目△7二銀。
上図での持ち駒
▲藤井二冠: なし
△久保九段: 角
午後の対局開始の一手で
飛車を引き下げバランスを取った(24手目△2一飛)
久保九段は上図で銀を立て、振り飛車の相棒である
「美濃囲い」を完成させます。。
この手に対し
藤井二冠も玉を8筋へと寄せた(29手目▲8八玉)
次の瞬間。。
30手目△3九角。
上図での持ち駒
▲藤井二冠: なし
△久保九段: なし
久保九段は敵陣3筋へ手持ちの角を投入。。
飛車に引っ掛けて形を決め、馬作りを目指します。。
藤井二冠は38分の長考で▲3八飛(31手目)と寄せ
以下、△8四角成~▲3五歩~△同歩~▲同飛に△2四歩~
▲7八銀~△7四馬~▲3四歩~△2五桂~▲5五歩をみて
△同歩~▲同銀~下図44手目△3一飛と進行。。
44手目△3一飛。
上図での持ち駒
▲藤井二冠: 歩
△久保九段: 歩3
久保九段は狙い通りに馬を作りますが
藤井二冠は直後に反撃に転じ、機敏に3筋へ
飛車を合わせて拠点を作りました。。
攻勢強める先手に対し
久保九段が争点の3筋へ飛車を合わせて
先手の踏み込みを待ち構えたのをみて。。
45手目▲8六角。
上図での持ち駒
▲藤井二冠: 歩
△久保九段: 歩3
藤井二冠が39分の長考の末に
角を8筋の戦場へ繰り出し、後手陣をのぞかせた
上図の局面で、夜戦に備えて夕食休憩に突入します。。
【 夕食のオーダー 】
藤井二冠: バターライス
久保九段: 親子丼と冷たいそばのセット
現局面の形勢はまだ互角の範囲内。。
夕食休憩明けからの終盤戦から目が離せません。。
Source: 柔らかい手~個人的将棋ブログ
第80期B級1組順位戦/4回戦「藤井二冠-久保九段は対抗形、形勢互角で終盤戦へ」