本日の将棋界では
第79期順位戦のうち、B級2組の最終戦となります
11回戦が、一斉対局にて行われています。。
すでにこのクラスでは最終戦の結果を待たずに
藤井聡太二冠と佐々木勇気七段が昇級を決めていますが
大きな注目が集まる藤井二冠は本日、全勝優勝を懸けて
中村太地七段と西の聖地・関西将棋会館にて対戦中。。
本局の先手は藤井二冠。
その初手は飛車先を突く▲2六歩から。。
対します、中村七段も2手目に同じく飛車先を突く
△8四歩と返し、対局はスタートとなりました。。
4手目△8五歩。
上図での持ち駒
▲藤井二冠: なし
△中村七段: なし
互いに居飛車を明示する出だしから
両者はそのまま飛車先の歩を突き越し
戦型は「相掛かり」に決定。。
11手目▲6八玉。
上図での持ち駒
▲藤井二冠: なし
△中村七段: なし
互いに角頭を金で、飛車の横腹に銀を立てる
おなじみの同形模様の進行から、さらに9筋の端歩を突き合い
迎えた上図の局面で、藤井二冠は居玉を解除し6筋に構えます。。
この手をみて、中村七段が2分の少考の後
飛車のコビンを開き、同形模様に別れ告げると。。
(12手目△7四歩)
13手目▲6八玉。
上図での持ち駒
▲藤井二冠: なし
△中村七段: なし
藤井二冠も1分の少考で
自らの飛車先2筋の歩を突き合わせました。。
17手目▲7四飛。
上図での持ち駒
▲藤井二冠: 歩2
△中村七段: なし
以下、▲同歩~△同飛の進行で歩交換が成立すると
中村七段が2筋を穏便に収めたのをみて(16手目△2三歩)
藤井二冠は飛車を7筋へと振り、貴重な一歩を掠め取ります。。
中村七段は△7三銀(18手目)と立て、先手の飛車を追い払い
以下、▲7六飛~△6四銀~▲2六飛~△3四歩~▲7六歩に
下図24手目△4二玉と進行。。
24手目△4二玉。
上図での持ち駒
▲藤井二冠: 歩2
△中村七段: なし
中村七段は銀を6筋の戦場へ繰り出してから
先に角道を通すと、先手も呼応し角道を開けたのをみて
居玉を解除、スムーズに自陣の駒組みを進めます。。
ここで手番の回った
藤井二冠は手と止め、長考へと入り。。
25手目▲2二角成。
上図での持ち駒
▲藤井二冠: 角、歩2
△中村七段: なし
51分、時間を費やし
慎重に読みを入れてから、ズバリと角交換を敢行。。
駒組みの負担になりそうな角を捌きました。。
28手目△7二金。
上図での持ち駒
▲藤井二冠: 角、歩2
△中村七段: 角
中村七段は△同銀(26手目)と応じて、角交換が成立。。
藤井二冠も銀の活用を目指したのをみて(27手目▲8八銀)
中村七段が離れ駒の金を飛車に連結した、上図の局面で
午前の対局は終了となり、お昼休憩突入となりました。。
【 お昼のオーダー 】
藤井二冠: 天とじ丼セット(冷たいうどん)
中村七段: 親子丼セット(温かいうどん)
31手目▲3五歩。
上図での持ち駒
▲藤井二冠: 角、歩2
△中村七段: 角
午後の対局開始の一手で
3筋の歩を突いた藤井二冠は(29手目▲3六歩)
中村七段が1時間12分の大長考の末桂馬を跳ねたのをみて
そのまま3筋の歩を突き合わせ、機敏に仕掛けを開始しました。。
37手目▲5八金。
上図での持ち駒
▲藤井二冠: 角、歩2
△中村七段: 角、歩
しかし、中村七段が△同歩と応じたをみて
藤井二冠は追撃はせずにじっと自陣に手を戻し
まずは手堅く玉回りを固めました。。
その間に
攻撃の銀を天王山・5筋の位へ繰り出した
中村七段は上図から、次に軽く2筋の歩を突くと。。
(38手目△2四歩)
40手目△6四飛。
上図での持ち駒
▲藤井二冠: 角、歩2
△中村七段: 角、歩
藤井二冠が4筋の歩を突いたのをみて(39手目▲4六歩)
8筋に浮かせた飛車を6筋へと寄せ、攻撃態勢を整えた
この局面で、夜戦に備えて夕食休憩に突入。。
【 夕食のオーダー 】
藤井二冠: ポークカレーと野菜サラダ(CoCo壱番屋)
中村七段: ポークカレー(同)
現局面の形勢はまだ、互角の範囲内。。
夕食休憩明けからの終盤戦が、実に楽しみであります。。
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Source: 柔らかい手~個人的将棋ブログ
本日は第79期B級2組順位戦/最終戦「全勝優勝目指し、藤井二冠は中村七段と対戦」