初防衛を目指す渡辺明棋聖に
17歳の神童・藤井聡太七段が挑戦する
第91期棋聖戦5番勝負。
ここまで3局を消化し、藤井七段が2勝1敗とリード。
史上最年少でのタイトル奪取に王手をかけて迎える
世紀の大一番/第4局が明日、大阪府大阪市にある
西の聖地・関西将棋会館にて、運命の幕を開きます。。
渡辺棋聖の今期ここまでの成績は9戦5勝4敗。
棋聖戦は開幕2連敗を喫し、いきなりカド番に立たされると
6月は超過密日程の中、苦しい戦いを強いられました。。
しかし、7月を迎えるとツキも変わって心機一転。
棋聖戦/第3局を完勝で飾り、対藤井七段の連敗を「3」で止めて
まずはカド番を一つ凌ぐと、王座戦・本戦/準決勝で顔を合わせた
豊島名人も下し挑戦者決定戦進出を決め、一気に上昇気流に。。
かつて竜王戦を舞台に
羽生善治九段、森内俊之九段、佐藤康光九段、丸山忠久九段と
「羽生世代」が誇る4人の名人をそれぞれ2度ずつ番勝負で退け
9連覇の偉業を達成し、時代の覇者となった渡辺棋聖。。
日の出の勢いでタイトル奪取へと迫る17歳の神童を相手に
現在36歳とこれから指し盛り、全盛期を迎えるべき絶対王者は
簡単に道を譲る気などさらさらなく、強かに勝利を目指します。。
対します、藤井七段の今期ここまでの成績は
15戦13勝2敗(.867)。順位戦はB級2組で開幕2連勝。
棋聖戦と平行して木村一基王位に挑戦する王位戦の第3局を
昨日、北海道で戦い執念の大逆転で連勝スタートを飾りました。
すでに将棋界最強とも称される圧倒的な終盤力と
AIを取り入れた超高精度な序・中盤の研究にプラスして
昨日の王位戦/第3局では、形勢を損ねてからの胆力と
超一流の勝負術をも見せつけた藤井七段。。
その実力は誰がどう見ても将棋界最高クラスに到達し
タイトルを戴冠してもなんら不思議はありませんが、ただ一つ
気になることと言えば、前代未聞の超過密スケジュール。。
コロナウイルス感染防止のため取られていた
対局規制が解除された6月から、明日の棋聖戦/第4局で
何と14局目の公式戦となり、しかもそのうちのほとんどが
タイトル挑戦を懸けた戦いやタイトル戦の大勝負ばかり。。
昨夜、二日に渡った北海道でのタイトル戦を終え
移動日を挟んた中1日で、大阪で別のタイトル戦を戦うという
常軌を逸した日程とも、藤井七段は戦います。。
しかし、それを踏まえた上でも
6月以降を13勝1敗と異次元の強さで白星を積み上げ
強敵を撃破し2つのタイトル挑戦権を獲得、番勝負もリードする
神童も行く手を阻む理由になるとは思えないのも事実。。
圧倒的な完成度を誇りながら、圧倒的な速度で進化を続ける
藤井七段が迎えた二度目の大一番。ここで王者を仕留めるのか
あるいは再び軍門に下り、最終戦までもつれ込むのか。。
世紀の一戦の、開幕が迫ります。。
対局開始は午前9時より。
第4局の先手は、渡辺棋聖となります。。
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Source: 柔らかい手~個人的将棋ブログ
余韻の中、仕切り直しの大一番。。明日、第91期棋聖戦5番勝負/第4局