100期への流れ良し。。第61期王位戦挑戦者決定リーグ・白組/最終戦「羽生九段、有終の白星」

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挑戦者決定リーグ対戦表

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今回は土曜日(13日)に行なわれました

第61期王位戦挑戦者決定リーグ/最終戦・一斉対局から

白組の優勝争いに絡む「羽生善治九段-菅井竜也八段」の

模様を振り返らせていただきます。。

 

 

 

2手目△3四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生九段: なし

△菅井八段: なし

 

本局の先手は羽生九段。

その初手は飛車先を突く▲2六歩から。

 

いきなり居飛車を明示した先手に対し

菅井八段は2手目に、角道を開く△3四歩と返し

こちらは代名詞である振り飛車投入を示唆して

対局はスタートとなりました。。

 

 

 

10手目△4ニ飛。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生九段: なし

△菅井八段: なし

 

しばしの駆け引きの後

菅井八段は上図で飛車に手をかけ、4筋へと振り

「四間飛車」を投入。戦型は「対抗形」となりました。。

 

 

 

19手目▲5七銀。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生九段: なし

△菅井八段: なし

 

双方、飛車のポジションが決まると

両者は居玉を解除し、玉の囲いを目指しますが

上図の局面で、羽生九段が歩を突いた5筋の三段目に

銀を繰り上げたのをみて。。

 

 

 

20手目△8八角成。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生九段: なし

△菅井八段: 角

 

菅井八段は5分の考慮で角交換を敢行。。

駒組みの負担になりそうな角を早めに捌きました。。

 

羽生九段は飛び込んできた角を

ほんの1分の少考で、▲同玉(21手目)で払います。。

 

 

 

31手目△7七銀。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生九段: 角

△菅井八段: 角

 

角交換成立後

両者は再び息を合わせて玉の囲いに取り掛かり

菅井八段は格調高く、「高美濃囲い」を完成させます。。

 

一方の羽生九段も格調高く、上図で「矢倉囲い」を完成。

駒組みの飽和点が近づく中、菅井八段が△5四歩(32手目)と

中央の歩を突いた局面で羽生九段が長考に入ると、そのまま

午前の対局は終了となり、お昼休憩突入となりました。。

 

【 お昼のオーダー 】

 

羽生九段: 鶏からあげ弁当

菅井八段: チキンガーリックバター焼き弁当

 

 

 

33手目▲6五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生九段: 角

△菅井八段: 角

 

お昼休憩前に35分、考慮に時間を費やした

羽生九段は午後の対局開始となると、すぐに

6筋の歩を突き合わせ、仕掛けを開始しました。。

 

 

 

35手目▲3一角。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生九段: なし

△菅井八段: 角、歩

 

菅井八段が△同歩(34手目)応じたのをみて

羽生九段はノータイムで、手持ちの角を敵陣に投入。

後手の飛車に引っ掛け、馬を作りに行きます。。

 

菅井八段は△6ニ飛(36手目)とかわして、以下

▲7五角成~△6四金~▲5七馬~△7四歩に▲2四歩~

△同歩~▲3六歩~△6三金~▲3七桂をみて△6四角~

▲4六歩~△2ニ飛~下図49手目▲5五歩と進行。。

 

 

 

49手目▲5五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生九段: なし

△菅井八段: 歩2

 

羽生九段は起点の馬を自陣に待機させると

飛車先から突っかけ、主導権を掴みに出ます。。

 

菅井八段も握った手番で角を投入し、形を決めてから

飛車を2筋に振り直し、徹底抗戦の構えをみせますが

羽生九段は手を休めず、5筋から追撃を開始しました。。

 

 

 

65手目▲6五桂。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生九段: 歩

△菅井八段: 歩5

 

菅井八段も強く応戦しますが

機敏に作った馬がよく働き、後手の大駒を押さえ込んだ

上図の局面で、手番を握った羽生九段は桂馬を戦場へ

気持ちよく跳躍させると。。

 

 

 

67手目▲7三歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生九段: なし

△菅井八段: 歩5

 

後手が通した角道には(66手目△6六歩)

羽生九段は構うことなく、桂馬の利きに歩を打ち

敵陣へと切り込み、終盤戦の幕を開きました。。

 

 

 

85手目▲3六馬。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生九段: 桂

△菅井八段: 桂2、歩7

 

飛車・角の大駒だけでなく、敵将を頭上から押さえ込んだ

羽生九段は上図で菅井飛車のコメカミに拠点の馬を当て

スムーズ、そして鋭く厳しく後手陣を射抜きます。。

 

苦しい展開を強いられる菅井八段は、次に

ようやく飛車を成り込み、反撃のチャンスを待ちますが。。

(86手目△4九飛成)

 

 

 

89手目▲7ニ馬。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生九段: 銀、桂、歩

△菅井八段: 桂、歩7

 

羽生九段は上図でバッサリ、角切りを敢行。。

駒音高く迷いなく、勝負を決めに行きます。。

 

「羽生九段-菅井八段」の棋譜はこちら

 

 

【 投了図・97手目▲8五桂 】

 

 

投了図の持ち駒

 

▲羽生九段: 歩

△菅井八段: 歩5

 

羽生九段がそのまま寄せに入ると

菅井八段は成す術なく、上図の局面をみて

無念の投了を告げました。。

 

終局時刻は午後6時12分。

この結果、羽生九段は4勝1敗で全日程を終了。

惜しくも優勝こそ逃しましたが、充実の内容で

今期の成績も5勝1敗となり好調をキープ。。

 

通算獲得100期に王手を懸けるタイトル挑戦実現へ

偉大なるレジェンドは着々と足場を固め、風向きを読みます。。

 

 

 

 

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Source: 柔らかい手~個人的将棋ブログ
100期への流れ良し。。第61期王位戦挑戦者決定リーグ・白組/最終戦「羽生九段、有終の白星」