【 投了図・133手目▲6四桂 】
投了図での持ち駒
▲豊島ニ冠: 銀、歩
△佐藤名人: 飛、金、銀、桂、歩5
昨日、決着をみました
注目の大一番、第77期名人戦7番勝負/第4局は
上図133手までで、先手・豊島将之ニ冠が勝利。
終局時刻は午後8時59分。
今シリーズを象徴するかのように、本局でも
その実力を遺憾なく発揮し、佐藤天彦名人を突き放した
豊島ニ冠が見事な完勝で、番勝負に終止符を打ちました。
この瞬間、開幕4連勝で新時代の扉を開いた
豊島ニ冠が名人奪取を達成、三冠を保持しました。
【 終局直後 】
豊島ニ冠
自分なりに納得いく将棋で
結果を出せたので良かったと思います。
(4連勝は)実力以上のものが出たし
ツキがあったと思います。
73手目▲1六角。
(千日手を打開する決断の角打ち)
上図での持ち駒
▲豊島ニ冠: 歩
△佐藤名人: 歩
「ほかに打開する順が分からなかったので。
うまくいっているかが分かりませんでしたが、両方の端を
詰めた形なので、そこまでひどい展開にはならないのでは
と思っていました」
74手目△8六歩(佐藤名人の封じ手)
上図での持ち駒
▲豊島ニ冠: 歩
△佐藤名人: 歩
「△4三銀と△8六歩のどちらを先にするかで
結局、本譜の形で合流して変わらない感じなのかなと
思いました」
91手目▲5五銀。
上図での持ち駒
▲豊島二冠: 歩
△佐藤名人: 銀、歩3
「▲5五銀以外は
感触がよくないので仕方ないかなと思いました」
123手目▲2五飛。
上図での持ち駒
▲豊島ニ冠: 銀、桂、歩
△佐藤名人: 金、桂、歩5
「▲2五飛と切っていけるかなと」
佐藤名人
自分なりにベストを尽くしたが、実力不足でしょうがない。
最少局数で終わってしまい、5局以降の対局場で待っている人や
応援してくれる人に面目ないと感じている。
73手目▲1六角。
(千日手を打開する決断の角打ち)
上図での持ち駒
▲豊島ニ冠: 歩
△佐藤名人: 歩
「どう打開されるのかなと思ったのですが
▲1六角は盲点というか、打たれて動かれてしまっている
感じだと思います」
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決戦の舞台は福岡
名人戦/第4局・一日目の所感
Source: 柔らかい手~個人的将棋ブログ
第77期名人戦7番勝負/第4局「終局直後」