高見泰地叡王への挑戦権を懸けた
注目の第4期叡王戦挑戦者決定三番勝負
「菅井竜也七段-永瀬拓矢七段」
開幕戦を永瀬七段が制して迎えた大一番/第2局が
本日、総本山の東京・将棋会館にて行われています。。
2手目△3四歩。
上図での持ち駒
▲永瀬七段: なし
△菅井七段: なし
本局の先手は永瀬七段。
勝てばその瞬間に挑戦権を手にする本局の
初手は飛車先を突く▲2六歩から。。
いきなり居飛車を明示した先手に対して
カド番に立たされもう後のない菅井七段は、2手目に
角道を開く△3四歩と返し、戦型選択に含みを満たせて
対局はスタートとなりました。。
5手目▲2五歩。
上図での持ち駒
▲永瀬七段: なし
△菅井七段: なし
続く3手目に、永瀬七段は角道を開くと
菅井七段の△3ニ金(4手目)をみて、飛車先を決め
後手からの角交換を求めました。。
6手目△3三角。
上図での持ち駒
▲永瀬七段: なし
△菅井七段: なし
しかし、菅井七段は注文には応じず
角を3三の地点に上げ、先手から角交換を待ちます。。
7手目▲3三同角成。
上図での持ち駒
▲永瀬七段: 角
△菅井七段: なし
先手の上に、さらに一手得した
永瀬七段がすかさず角交換を敢行すると
飛び込んできた角を△同金(8手目)で払った
菅井七段は、次の▲6八玉(9手目)をみて。。
10手目△3ニ飛。
上図での持ち駒
▲永瀬七段: 角
△菅井七段: 角
飛車に手をかけ、3筋へと振り
大一番で「菅井流三間飛車」を投入しました。。
17手目▲7九玉。
上図での持ち駒
▲永瀬七段: 角
△菅井七段: 角
互いに飛車のポジションが決まり
戦型が「対抗形」となると、菅井七段も居玉を解除し
双方、玉の囲いを目指します。。
25手目▲5六銀。
上図での持ち駒
▲永瀬七段: 角
△菅井七段: 角
菅井七段は振り飛車の相棒「美濃囲い」を完成。。
対する永瀬七段は、玉を7九の地点に保留したまま
右の銀を戦場へと繰り出し、「腰掛銀」に構えました。
32手目△5ニ銀。
上図での持ち駒
▲永瀬七段: 角
△菅井七段: 角
駒組みはジリジリと進行し
飛車を4筋に振り直した菅井七段は(30手目△4ニ飛)
上図の局面で、4三の地点に構えた銀を自陣に引き下げ
囲いに連結しつつ、飛車先を軽くしました。。
37手目▲6六角。
上図での持ち駒
▲永瀬七段: なし
△菅井七段: なし
自然な駒組みが完成目前の後手に対して
趣向を凝らす永瀬七段は玉頭の歩を突いてから
位を張った6筋へ手持ちの角を投入し、形を決めます。。
42手目△2五桂。
上図での持ち駒
▲永瀬七段: なし
△菅井七段: 角、歩
先に仕掛けたのは、菅井七段。
上図で先手の飛車先へ桂馬を跳躍させました。。
しかし、この手に対し永瀬七段は。。
43手目▲8七銀。
上図での持ち駒
▲永瀬七段: なし
△菅井七段: 角、歩
悠々と玉の頭上に銀を乗せ
後手と歩調を合わせる気はないとばかりに
まずは「銀冠」の完成を目指します。。
47手目▲4五歩。
上図での持ち駒
▲永瀬七段: なし
△菅井七段: 角、歩
菅井七段が先手と呼吸を合わせて待機すると
「銀冠」を完成させた永瀬七段は、4筋の歩を突き合わせ
あくまでもマイベースに反発します。。
49手目▲3六同歩。
上図での持ち駒
▲永瀬七段: 歩
△菅井七段: 角、歩
菅井七段は同歩と応じずに
お隣り3筋の歩を突き合せると(48手目△3六歩)
永瀬七段がすぐに▲同歩と応じた、上図の局面で
夜戦に備えて夕食休憩突入となりました。。
何となく、永瀬七段の指し手に雰囲気がありますが
しかし、現局面では△4五金や△4六角が見えており
振り飛車の手も広く、考え応えのあるところ。。
果たして、大一番の結末やいかに。。
夕食休憩明けからの終盤戦から目が離せません。。
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藤井七段、衝撃の朝日杯2連覇達成!
Source: 柔らかい手~個人的将棋ブログ
第4期叡王戦挑戦者決定三番勝負/第2局「菅井流三間飛車から、難解な終盤戦へ」