【 投了図・167手目▲2一銀 】
投了図での持ち駒
▲広瀬八段: 金2、歩5
△羽生竜王: 桂、歩3
昨日、決着をみました
第31期竜王戦7番勝負の決着戦/第7局は
上図167手までで、先手・広瀬八段が勝利。
終局時刻は午後6時42分。
見事な勝利で最終戦を飾り、番勝負を4勝3敗で制した
31歳の優駿・広瀬八段が文句なしの竜王奪取を達成。
一方、敗れた羽生竜王は
実に27年ぶりとなる、無冠転落となりました。。
【 終局直後 】
広瀬新竜王
――広瀬新竜王、おめでとうございます。
まずは竜王位奪取の感想から伺います。
タイトル戦は久しぶりで、チャンスだと思っていました。
結果を残せてよかったです。
――今日の将棋を振り返ってください。
角換わりの先後同型でした。
思いきって仕掛けましたが、うまく対応されてしまったかなと。
自信のない展開が続いていたと思います。
39手目▲4五桂。
上図での持ち駒
▲広瀬八段: 角
△羽生竜王: 角
形勢がよくなったと思ったのは
▲2四歩から▲6六銀の反撃に転じたところです。
125手目▲6六銀。
上図での持ち駒
▲広瀬八段: 桂、歩4
△羽生竜王: 歩3
――シリーズ全体はいかがでしょうか。
自分のよいところ、悪いところが
たくさん出たシリーズだったと思います。
内容は押され気味
だったので4勝できたのはよかったです。
――2連敗と苦しいスタートでした。
内容は完敗に近いので焦りがありましたが
いまの自分にできることをやるしかないなと
開き直りました。
――今期の竜王戦は
羽生竜王の通算100期が懸かり、注目を集めたシリーズでした。
これほど注目されるシリーズは
今後の棋士人生でもないかもしれないので、とにかく
悔いの残らないようにと思っていました。
――最終盤で何度も小さくうなずいて
いらっしゃいましたが心境はいかがでしたか
あまり意識していなかったですが。
確認といいますか、正確に指せば勝ちそうかなと
考えていたので、それが出たのかもしれませんね。
――今期、好調の要因は何でしょうか。
自分自身ではあまり変わったと思っていないのですが
自信を持って指せているのが大きい気がします。
――今後の抱負をお願いします。
久々にタイトルを守らせてもらう立場に
なったので将棋界の代表として名に恥じぬように
盤上でも盤外でも活動していきます。
羽生前竜王
――お疲れ様でした。
まずは本局を振り返ってください。
本局は出だしは過去にやったことがありますが
駒がぶつかってからは形勢判断が難しい将棋でした。
▲5六馬と出られたところは、ちょっと苦しいかなと思いました。
109手目▲5六馬。
上図での持ち駒
▲広瀬八段: 銀、桂、歩4
△羽生竜王: 銀、歩2
62手目△8六歩。
上図での持ち駒
▲広瀬八段: 角、歩3
△羽生竜王: 歩
「突き捨てが余計だったですか。筋と思って突き捨てたんですが」
(終局後の感想戦で羽生竜王のコメント)
77手目▲8五桂。
上図での持ち駒
▲広瀬八段: 角、歩5
△羽生竜王: 歩2
「打たれてみると、応接が難しかった」(同)
歩を突き捨てたために生じた桂打ちが痛打に。。
――シリーズ全体はいかがでしたか。
一局一局はずっと難しい内容が続いていましたが
細かいところでの選択を間違えてしまった気がします。
――今回敗れたことで
通算100期を逃し、約27年ぶりの無冠となりました。
羽生さん自身はどういうふうに
受け止めていらっしゃるのでしょうか。
結果を出せなかったのは
自分の実力が足りなかったことだと思うので
また力をつけて次のチャンスを掴めたらいいなと
思っています。
――広瀬新竜王の印象はいかがですか。
毎局毎局、簡単にはいきませんでした。
将棋の難しさを感じました。
――将棋界は
30代から20代の棋士がタイトル戦に登場してきます。
すぐにはパッとは思いつかないですが
今回のシリーズをしっかり反省して、これから先に
つないでいけたらいいなと思います。
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竜王戦/第7局終局直後の感想
竜王戦/第7局・一日目の所感。。
Source: 柔らかい手~個人的将棋ブログ
第31期竜王戦7番勝負/第7局「終局直後」