通算100期目のタイトル防衛を目指す羽生善治竜王に
優駿・広瀬章人八段が挑戦する、第31期竜王戦7番勝負。
ここまで3局を消化し、羽生竜王が2勝1敗とリード。
両者にとっての正念場となる急所の第4局が、明日より
京都府福知山市「福知山城」にて開幕の時を迎えます。。
羽生竜王の今期ここまでの成績は
34戦18勝16敗(.529)。順位戦はA級で4勝1敗。
プレーオフを制し、佐藤天彦名人に挑戦した
春の名人戦は2勝4敗で敗れ、名人奪還は成らず。
続く棋聖戦も豊島将之八段(当時)にフルセットの末
競り負け無念の陥落、一冠後退となった羽生竜王。。
すでに王将戦、棋王戦も敗退が決定しており
今期残すタイトル戦は、防衛を果たせば通算獲得タイトル100期の大台に
しかし、落とすと実に27年ぶりの無冠転落となる歴史的大勝負となった
竜王戦のみとなりました。。
直近の対局では
水曜日(21日)に阿久津主税八段から完勝を飾り
大事な竜王戦/第4局を前に気勢を上げたばかり。。
これまでも幾多の修羅場を潜り抜けてきた
百苦戦練磨の絶対王者・羽生竜王の底力に、全国の将棋ファンが
大きな期待を寄せ、熱き声援を送り後押しする中、後手番で迎える
勝負の第4局へ、勝負師の本能を研ぎ澄まします。。
対します、広瀬八段の今期ここまでの
37戦28勝9敗(.757)。順位戦はA級で4勝1敗。
正確無比な距離感と速度計算力、そして
将棋界屈指の終盤力を武器に、高いレベルで安定して
白星を量産する広瀬八段は、今まさに上げ潮ムード一色。。
満を持しての登場となった竜王線では
気持ちを切らすことなく、他の棋戦でキッチリと連勝を重ねると
後手番の第3局でついに本領発揮、反撃の狼煙を上げました。
先手で迎える第4局を勝利で飾れば、番勝負は振り出しに。。
今期の内容や勢いを考えると、流れを一気に引き寄せる可能性もあり
スーパーエリート・広瀬八段はここが急所と、ことさら気合が入ります。
気になる両者の対戦成績は
ここまで26戦して、羽生竜王が17勝9敗とリード。
しかし、今期に限れば広瀬八段が3勝2敗とリードします。。
第4局の先手は広瀬八段。
今シリーズここまでは全て、戦型は「角換わり」が採用され
第4局も「角換わり」が有力。動くとすれば後手番の羽生竜王ですが
いずれにしても研究勝負は避けられず、難しい選択が迫れます。。
羽生竜王が後手番をブレークし、防衛に王手をかけるのか
あるいは広瀬八段が連勝で番勝負を振り出しに戻すのか。。
今後を占う急所の第4局は必見であります。。
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今泉四段、待望の戦術書第三弾!
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3週間の沈黙の後
いよいよ厳しい連戦がスタートします。。
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魂の中飛車で今期も奮闘中。。
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第一人者は絶好調!
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本日午後3時より、斎藤王座と対戦!
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女流将棋の伝統タイトルも挑戦者決定
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古きよき時代を知って、新しきを知る
谷川浩司九段は「光速流」
では、実兄・俊昭氏のキャッチフレーズは。。
Source: 柔らかい手~個人的将棋ブログ
緊張の天王山。。明日より、第31期竜王戦7番勝負/第4局開幕