竜王戦/第2局は明日、開幕。。第39回将棋日本シリーズ/準決勝「羽生竜王-渡辺棋王を振り返ろう」

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今回は昨日行なわれました

注目の第39回JT杯将棋シリーズ/準決勝

「羽生善治竜王-渡辺明棋王」の模様を

振り返らせていただきます。。

 

 

 

2手目△8四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲渡辺棋王: なし

△羽生竜王: なし

 

先手は渡辺棋王。

その初手は飛車先を突く▲2六歩から。

対します、羽生竜王も2手目に同じく飛車先を突く

△8四歩と返し、対局はスタート。。

 

 

 

4手目△8五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲渡辺棋王: なし

△羽生竜王: なし

 

次に両者は息を合わせて飛車先を決め

すっかりおなじみとなった「相掛かり」の出だしに。。

 

 

 

9手目▲6八銀。

 

上図での持ち駒

 

▲渡辺棋王: なし

△羽生竜王: なし

 

そこから「角換わり」の定跡手順へと進化し

迎えた上図の局面で、渡辺棋王は銀を6筋に上げて

後手からの角交換、あるいは角交換拒否に備えると。。

 

 

 

10手目△7七角成。

 

上図での持ち駒

 

▲渡辺棋王: なし

△羽生竜王: 角

 

羽生竜王は角交換を選択。

手損のない「ノーマル角換わり」となりました。。

 

 

 

20手目△6三銀。

 

上図での持ち駒

 

▲渡辺棋王: 角

△羽生竜王: 角

 

角交換成立後

両者はともに銀を中央へと繰り出す動きをみせ

「ノーマル角換わり」の常套手段「腰掛銀」を目指しますが。。

 

 

 

 

31手目▲4八金。

 

上図での持ち駒

 

▲渡辺棋王: 角

△羽生竜王: 角

 

双方、銀の形を決める前に自陣の駒組みを進め

上図で渡辺棋王は右の金を立て。流行形である

「▲6八玉+4八金+2九飛」型に構えました。。

 

この手をみて

羽生竜王は飛車を自陣最下段へは引き下げずに

6筋の歩を伸ばし、位を取ります(32手目△6五歩)。。

 

 

 

35手目▲3五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲渡辺棋王: 角

△羽生竜王: 角

 

次に、9筋の端歩を突き合ってから

渡辺棋王が右銀の態度を決める前に、駒音高く

3筋の歩を突き合わせ仕掛けを開始しました。。

 

 

羽生竜王は△同歩(36手目)と応じて、以下

▲4五桂~△2ニ銀~▲2四歩~△同歩~▲7五歩~

△8一飛~▲7四歩~△同銀~▲2四飛をみて

下図46手目△4四角と進行。。

 

 

 

46手目△2四飛。

 

上図での持ち駒

 

▲渡辺棋王: 角、歩2

△羽生竜王: 歩3

 

そのままトントン拍子で攻勢を強める

渡辺棋王が歩交換の流れで7筋の銀取りを狙うと

羽生竜王は手持ちの角を投入し、銀取りを阻止しつつ

攻守に利かせて拠点としました。。

 

この手に対し

渡辺棋王が飛車を自陣最下段に引き戻すと。。

(47手目▲2九飛)

 

 

 

48手目△7六歩。

 

上図での持ち駒

 

▲渡辺棋王: 角、歩2

△羽生竜王: 歩2

 

羽生竜王はすかさず銀の頭上を歩で叩き

角のラインを活かして、反撃に転じました。。

 

 

 

62手目△8六歩。

 

上図での持ち駒

 

▲渡辺棋王: 角、歩5

△羽生竜王: 歩

 

羽生竜王は基点の角を前方に迫り出すと

先手の飛車と桂馬が素通しの3筋はそのままに

自らの飛車先8筋から強気に追撃します。。

 

が、しかし。。

 

 

 

69手目▲3四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲渡辺棋王: 角、歩3

△羽生竜王: 歩2

 

渡辺棋王は抜け目なく

3筋を基点に、反転速攻の準備を整えると。。

 

 

 

73手目▲3三歩成。

 

上図での持ち駒

 

▲渡辺棋王: 桂、歩3

△羽生竜王: 桂、歩2

 

後手に桂馬を取らせた渡辺棋王が

満を持して角を天王山に投入したのをみて(71手目▲5五角)

羽生竜王は非常事態と飛車を争点の3筋へ援軍に送りますが

渡辺棋王は構うことなく歩を成り込み、終盤戦の幕を開きました。。

 

 

 

90手目△7五桂。

 

上図での持ち駒

 

▲渡辺棋王: 飛、金、歩

△羽生竜王: 角、金、歩5

 

両群お駒が駒が捌かれてから

反撃に転じた羽生竜王は、力づくで先手玉に迫り

狭い地点に追い込み、ワンチャンスに懸けますが。。

 

「羽生竜王-渡辺棋王」の棋譜中継はこちら

 

 

【 投了図・105手目▲3三銀成 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲渡辺棋王: 金、歩

△羽生竜王: 飛2、金、歩5

 

羽生竜王の執念の絡みつきを、際どく凌いだ

渡辺棋王は後手玉を上空から押さえ込み、上図の局面で

羽生竜王は万策尽き果て、無念の投了を告げました。。

 

接戦を見事制した渡辺棋王は

対羽生竜王の連敗を3で止め、4年ぶりの決勝戦進出。。

「丸山忠久九段-菅井竜也七段」の勝者と優勝をかけて

11月18日に千葉県の「幕張メッセ」で激突します。。

 

一方、敗れた羽生竜王は公式戦連勝が「4」でストップ。

明日に開幕を控える第31期竜王戦7番勝負/第2局を前に

さらなる気勢を上げることはなりませんでした。。

 

 

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快進撃、続く。。

 

NHK杯/2回戦「今泉四段、会心の勝利」

 

 

 

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神童の同期も勇躍。。

 

加古川青流戦「大橋四段、カラフルに戴冠」

 

 

 

 

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女流王将戦で第一人者の輝き

 

「里見女流王将、無敵の4連覇達成」

 

 

 

 

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平成最後の新人王

 

「藤井七段連勝、貫禄の新人王獲得」

 

 

 

 

 

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竜王戦/第1局終局直後の感想。。

 

安堵と手応え。。第2局は23日開幕

 

竜王戦/第1局・一日目の所感

 

試される方針、そして決断。。

 

開幕戦の舞台は、東京。

 

第31期竜王戦/第1局開幕

 

 

 

 

羽生竜王今期成績一覧

 

 

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将棋界は新時代へ。。

 

堂々、豊島二冠誕生

 

王位戦/第7局・一日目の所感。。

 

大一番の関所。。いよいよ決着へ

 

決戦の舞台は首都・東京。

 

王位戦/第7局開幕前夜

 

 

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Source: 柔らかい手~個人的将棋ブログ
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